縁をたぐり寄せる方?!

 午前中はぴあクリニックにいらしたことのあるOTの西内さんと一緒に訪問しました。
 単身の高齢の女性。「反応性うつ」という診断名なのだそうです。ここ数ヶ月で状態が悪化されたということで、訪問依頼があったとのこと。
 移動手段もなく、近隣に店舗もない場所です。今までどうやって生活されていたのか・・・と不思議なくらい。
 厳しい寒さの冬です。高齢の一人暮らしをされている方には過酷な環境です。
 しかも、震災もありました。今日も明日もあさっても平穏な暮らしが続くだろう、何がなくてもどうにかなるさ・・・そういった安心感を根こそぎ奪ったのが震災でもあるなあと感じました。


 ただ、そのような生活の困難さを一緒に一つ一つ解決していけば、光が見えそうなケースではあります。こういうケースは訪問による生活支援が効果的だなあと感じました。

 驚いたのは、その方の縁をたぐり寄せる力です。偶然といえば偶然なのですが、その方の訪問が始まってすぐの先週は、山形県精神科病院の看護師さんが訪問に同行しました。その方は山形出身の方で、看護師さんと山形弁で話をして、数カ月ぶりに入浴までされたそうです。
 そして、今日は私が部外者で訪問。「あんまりいろんな人が来られると困るんだよね〜」・・・確かに。
 しかし、なんとまあ、その方が今一番連絡をとりたいご家族の方が、浜松市は北区でお仕事をされているのだそうです。しかも、勤務先を伺ったら、よく訪問中にドライブしているエリアじゃないですか・・・。
「そこは立派なところですねえ、よく知っています」
とお伝えしておきました。