あれは幻覚や! 

 さて、2日目ですが、まずは大会基調講演です。短いながらも素敵な大会長の智田文徳未来の風せいわ病院院長のおはなしの後に、待っていました、この学会の目玉企画でもある松本ハウスのお二人によるコントと対談形式によるリカバリーストーリーです。

 ボキャブラ天国などで人気を博したお笑いコンビ松本ハウスのひとりハウス加賀谷さんは統合失調症になり、入院も。10年を超える月日が流れ、いろいろなことがあって活動を再開、コンビを復活しました。
 その経緯が描かれている「統合失調症がやってきた」は4万部を超える売れ行きだそうです。

 最初にお二人のコントがありました。すっごく面白かったです。

松本キックさん「あ、一番前の席に、浦河べてるの向谷地さんがいる!!」
加賀谷ハウスさん「何言っているんだ! 向谷地さんなんていないぞ! お前のみてるのは幻覚だ!」
(実際には向谷地さんは一番前に座っているのですが)

みたいな会話がありました。現実と幻覚、実際に聴こえる声と幻聴、どっちがどうなのか、わからなくなってしまいます。ああ、統合失調症の人はいつもこんなふうに言われているんだなあと思いました。

とても残念なことに、リカバリーストーリーの対談のとき、訪問先の方からの緊急の重大な電話がかかってきて、それのやりとりでほとんど聴くことができませんでした。とても残念!

でも、こんなサインもサイン会でいただき、ゆっくりとこの本を読もうと思います。
丁寧なサインですよね・・・。苦労したお二人ならではの誠実さ、一人ひとりのお客さんを大切にしようという思いが伝わってきました。