事例検討会に出席しました

震災に伴う困難の複合性、多層性

 もう、エネルギーがなくなってきました。最後にあと2つ、ものすごく簡単にですが、書いて終わります。

 夕方、障害福祉サービス事業をされている方たちとの事例検討会がありました。
 震災と震災に伴う避難などの諸事情によって、障害福祉サービス施設の職員さんの半数が辞められ、新しい職員さんに変わるということがあったのだそうです。震災だけでも困難なのに、半数が新しい人ということで、困難さに拍車がかかります。
 改めて、「震災による困難」というものが、重層的というか複合的なものであることが伺われます。

 その困難を解消するために、事例検討会を開催するようになったのだそうです。事例検討会には、わざわざ「中沢先生」(あとで、正式なお名前を確認してみます)が来られて、助言してくださるのだそうです。中沢先生は今回の大雪の影響で本日は来られなかったのですが、事例を報告、いろいろな方が発言するなかで、支援の手がかりが少しずつみえていく、事例が多角的にみえてくる検討会でした。ここに報告できなくて、申し訳ないのですが、やはり、この事例でも、震災の困難さの一断面をみる思いでした。

「震災のしわよせは弱い人に、障害者にきますよね〜」
と一緒に事例検討会に出ていた米倉さんがおっしゃっていましたけれども、まさに、と思います。

小羊学園の献身的な支援

 そして、どうしても書かなくてはいけないこと。
 私が浜松から来たと言うと、そこに出席されていた「さぽーとセンターぴあ」の郡信子さんが、実は小羊学園にとてもお世話になったのだと教えて下さいました。郡さんが浜松に震災のことで講演に来られたときに、小羊学園の古橋誠さんと名刺交換をした、そしてそれがご縁で、小羊学園の主任クラスの方が4名、3ヶ月交代くらいでずっと泊まりこんでくれて、昨年度1年間支援をしてくれたのだそうです。古橋誠さんは個人的に知っている方で、福島に支援に行かれていたときいてはいたのですが、そんなに長期間本格的に滞在されていたとは知りませんでした。

 「主任クラスの人が1年かけて4名交代で」って・・・・。それって、送り出す小羊学園さんにとっても、大変なことですよね。このような支援を、ぴあクリニックから歩いて10分ほどの施設がしていたとは・・・。全く知らなかったことが、申し訳ないような嬉しいような。

 先ほど紹介した小林先生は熊本でお仕事をされています。

 1月に伺ったときには、高知のドクターがやはりいらしていました。メンタルクリニックなごみで診察をする上に、再開された雲雀ヶ丘病院で当直もされているとか。

 日本全国から、まだまだこのように献身的な支援を継続してされている方がいらっしゃるのですね。
 でも、まだまだ、必要です。
 
 多くの支援がこれからも続くことを願ってやみません。