本当に、大変なことが起きたのだ

 その後運動なども行い、サロン活動はみなさんのたくさんの笑顔のうちに終わりました。最後のボールのゲームは、伏見さんの促しの巧みさもあって、みなさん実に楽しそうでした。

 そしてなごみに帰り、みなさんに挨拶をした後、バスの時刻の関係で、仙台行きのバスに乗りました。


 相馬からずっと海岸近くを北上して仙台へと至るルートです。新地町、山元町、名取市などを通っていきます。それぞれ、津波の被害が大きかったところです。名取の仙台空港の被害の甚大さは映像で目にしたことがある人が多いことでしょう。



これらの画像はそれぞれ津波の被害を受けたところです。まだこんな風にただただ平地になっています。
 今日の柚木仮設の磯辺地区のみなさんのお話。今まで自分が見聞してきたさまざまな映像やおはなし。2011年6月にも仙台で支援活動をしたのですが、そのときの荒浜近くの七郷のあたりの光景。
 いろいろなことがめぐってきました。


 本当に、大変なことが起きたのだ。

「大変なこと」とは知っていたつもりです。

 でも、こうやって訪れるたびに、その「大変なこと」がいかに「大変なこと」なのか、改めて思い知らされます。

 どうしてこんなことが起こってしまったのか。どうしてその方たちは波に飲まれなければいけなかったのか。どうしてそんなふうに生涯を終えなくてはいけなかったのか。
 そのことに関して、もちろん結論は出ません。ただ、そのようなことが起こったことを忘れてはいけないし、今後起こるであろう東南海地震に備えなければいけない。私たちはもっともっと、「3.11」について知ろうとしても良いのではないか。
 そんなふうに考えました。