「私、この家にいたらダメになる」

 今日の最後の訪問先は、原発から32㌔ほど離れたところにある作業所でした。その福祉法人で運営しているグループホームに、とある当事者の方が入居できないかという相談でした。
 その方(仮にYさんとします)はご家族の中にいろいろな問題があり、障害者虐待にあたりかねないようなケースでもありました。知的にも問題があり、自分の気持ちをはっきり言うということがなかなかできなかった方なのだそうです。
 なごみさんが関わってから1年以上(一昨年の11月にもその方に照美さんが一生懸命関わっていた姿をみました)。いろいろなことがあったけれども、その方が先日「私、この家にいたらダメになる」と言われたのだそうです。照美さんも前からそう思っていたということで、グループホームへの入居に向けて調整をしているというところでした。相馬市も南相馬市グループホームがちょうど新しくできるようで、Yさんもそこに入居できそうです。

  • 家族との同居
  • 家族からの自立

それがある程度自由に選択できるだけのサービスが整っていることの大切さを改めて感じます。

もちろん課題は多いしいろいろなことを調整していかなければいけないけれども、Yさんの今後の生活に明るい光がみえてきたように感じました。

 この作業所では、おいしいお味噌を作っているとのこと。南相馬市産の無農薬の大豆と米と沖縄産の塩で作っているのだそうです。虹の家とぴあのスタッフのみなさんへのおみやげにしました。楽しみにしていてくださいね♪