「常識」を超える

お盆が過ぎて、少しだけ暑さが和らぎました。
先ほどクリニックの窓から赤とんぼの姿も。
静かに季節は過ぎていきます。

さて最近の訪問では、まさかの挑戦が少し流行っています。
できるかどうかわからないけど、とりあえずやってみる。


買い物に行けるかどうか分からないけど、誘ってみる
体が体感幻覚にやられて大変だけど、運動してみる
仕事ができるかどうか分からないけど、サポートする


この、仕事ができるかどうか分からない、ということについて。
給料をもらえる仕事をするためには、一般的には、
・仕事をやろうとする気持ちがある
・仕事の時間に、その場所にくる
・挨拶ができる
・身だしなみを整える
・報告、連絡、相談ができる
・仕事で求められている作業ができる
・体力がある
などなど、いろんな能力が求められます。


これらが全てできるようになってから仕事に就くでは、
どれだけ時間がかかるか分かりません。

・仕事をやろうとする気が中途半端
・仕事の時間に、自分の力で行けるかどうかアヤシイ
・身だしなみは、気になるところもある
・求められている仕事が、うまくできるかどうか
などなどなど。問題は山積みなんです。


それでも、とりあえず「働いてみましょう」と声かけしちゃいます。
実際問題、受け入れてくださる職場に、多大な迷惑がかかることもあります。
・つきっきりで仕事のやり方を教示したり、一緒に考えるジョブコーチのような存在
ピアサポート
・欠勤した場合には、誰かが必ずサポートできる体制をつくる
・職場で大きな問題が起きた時に、上司が相談できるようにする
・病気の症状について、周りに理解してもらいやすいように調整する
・なるべくすぐに飛んで行く
など、手厚いサポートをしています。


多少の問題があっても、実習や就労を受け入れてくださる場があるからこそ、
このようなハイチャレンジができています。
この場を借りて、本当にありがとうございます。


仕事をする上で多々問題ありでも、時間をかけてやっていくうちに、
先に挙げた点が、よくなっていくこともよくあります。
社会に求められている、何か役割があることで、
イキイキとしてきた方を見ていると、こちらも嬉しくなります。

働きたいと思う方が、ちょっと挑戦できる場が増えていくよう、
サポートと受け入れ先の開拓を続けていきたいです。